第13話 Birdie (ゴルフ場の鳥たち)
オーストラリアのゴルフ場はユーカリや松、ヤシなど野生の樹木が茂りクリーク(小川)や池も点在し、まさに野鳥にとっても楽園なのだろう。日本では見られない珍しい種類の鳥も多いようで鳥好きのゴルファーにとってはカメラのシャッターに忙しくゴルフどころではないらしい…。
「あの鳥は高いよー、日本なら1羽30万はする。」と日本から来た社長さん。見ると体調25㎝くらいのこちらで「Galah」と呼ばれる桃色のインコが30-40羽ラフに降りたって落ちた木の実を啄ばんでいる。ほどなく一斉に飛び立つやいなや、「あ~ぁ、1千万飛んで行ったよ。」
ゴールドコーストの中心サーファーズパラダイスから車で10分のパークウッドGCは、周りは住宅地に囲まれてはいるが、コース内にはユーカリの大木や自然の池もあって多くの野鳥に出会うことのできるコースの一つ。1番フェアウエーでは「レインボー・ロリキート」という名の黄緑・赤・黄・青紫など極彩色のインコが「チー、チー、キー、キー」とうるさい。3番ロングの脇では前述の桃色インコ、7番ショートのティーグランドの頭上には「クッカバラ」という名のワライカワセミがジッとこちらを見下ろしている。9番グリーンの手前のユーカリでは「コッカトゥー」という真っ白なボディーに黄色い冠をもった体調40㎝ほどはあろうか、よくこちらのペットショップなどでも見かける(Hello?とかHow are you?とか)しゃべるオウムも見える。
やっかいなヤツが「マグパイ」だ。パークウッドの17番ミドルのフェアウエー左脇に「マグパイ注意」の看板があるが、この鳥、日本の烏(カラス)の小型版で白と黒のまだら模様のボディーで一見すると「かわいらしい」のだが、なんと人を襲うこともある。春先など繁殖期になると特に危険で、ヒッチコックの「鳥」のワンシーンのごとくゴルファーの頭めがけて急降下してつつくのだ。なんと「黒」が大のお好みだそうで、かくして日本人ゴルファーはやられやすい…。ちなみにロイヤルパインズGCやサンクチュアリーコーブに住み着いているマグパイは学習能力が優れているらしく、グリーン脇に止めた乗用カートの前ポケットに顔を突っ込んで、サンドイッチやおにぎり、中にはタバコや財布!!までも咥えて飛び立つ輩もいるらしく、おちおちパットのラインも読んでいられない!?

