第11話 何でこんなに池が多いの
ゴールドコーストのゴルフコースは池が多い。例えば、『コロニアル』にはなんと18ホール中16ホールに池が絡んでいて、なにもそこまで池を作らなくても…と文句のひとつも言いたくなるが、これにはちゃんと「わけ」があります。
池の多い第一の理由は、一言でいえば地形がフラット(平ら)だから。オーストラリア東海岸のゴールドコーストは車で内陸(西)に15分も走ればレインフォレスト(熱帯雨林)の後背地が広がる一方で、ゴルフコースが多く集まる比較的海岸に近い地域は海抜も数メートルと低く平らな地形が続きます。『コロニアル』も『パームメドース』も『レイクランズ』も『ロイヤルパインズ』もみんなもともと平坦地で所によっては地元でSwampと呼ばれる沼地の上にコースが建設されました。地形が平らな為に土を掘って→その土を盛ってマウンドをつくる→土が掘られた後には池が出来るといった具合です。
もうひとつ、ゴールドコーストは年間晴天日数が300日を超えるために乾燥時の灌漑用散水用ため池としての役割もあります。逆に、20年確立の大雨などの場合には、周辺住居区域に洪水が及ばないよう海抜の低い地域のコースでは予めコース建設時に盛り土の量が制限されており、災害時に住宅域の雨水がコースに流れ込んで敷地全体が巨大な貯水池となる役割も課せられており、実際に以前ゴールドコーストで大雨が数日間にわたって降り続いた折には『パラダイススプリングス(現コロニアル)』の場合、18H全体がどっぷりと水に浸かりところどころグリーンの旗だけが水面から顔を出している状態で、パラダイス・スプリングス(泉)ならぬパラダイス・レイク(湖)と化していました。
浮島グリーンや池越えホールは見た目とても美しく、プレーヤーに挑戦意欲を湧かせてくれるわけですが、あまりにも池が多いのも困りものですね。プレーの途中でボールの在庫が底をつくという最悪の事態を想定して、ボールは多めにバッグに入れておきましょう。でもいざとなればドリンクカートのおねえさんからボールを買えますのでご安心のほど。

