連載コラム『たかがゴルフ、されどゴルフ』

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第7話 スピンが「ほどける」

column7-01.jpg2005年2月13日にホープアイランドで開催された『第5回日豪オープンゴルフトーナメント』に参加した。今年から豪PGAの公認競技にも格上げされ日本からは牧野裕プロや山崎千佳代プロをはじめ15名のプロが来豪し、豪PGA所属プロも20名、そのほかに105名のアマチュア選手の総勢140名35組が18ホールに散らばって朝7時半一斉にショットガンスタートで始まった。
 筆者の組は10番ホールスタートのA組で芹澤大介プロと日本から参加の高橋よしえさん、アコモネット社長の砂川氏と一緒だ。
芹澤プロは相変わらずのあま~いマスクでかっこいい。キレのあるショットの連続、決して体つきが大きいほうではないのにあの飛距離、いったいどこからくるのですか?と聞くと「筋力はもちろん大切ですが、上半身と下半身との動きのコンビネーションが上手くかみ合う時にヘッドスピードが上がるのです。」とのこと。ふーむ。
紅一点の高橋さんはHDCP9、この大会に参加する為に日本から一人で来られたそうで、芹澤プロいわく高橋さんは以前に関東女子アマを2回も獲ったことのある知る人ぞ知る日本を代表するベストアマのお一人だそう、道理で素晴らしいゴルフ!! とてもシニアの仲間入りをされているとは信じがたい。ティーショットは曲がらず飛距離も220ヤードー240ヤードは飛んでフェアウエーを外さない、アイアンもまっすぐでパターもお上手、プレーのリズムも軽やかで見ているだけで勉強になる。

column7-08.jpg 前半はさほどではなかったが、バックナインに入る頃になるとだんだんとゴールドコースト特有の海風が強くなってきた。まともなアゲンストやフォローとなるとクラブ3番手くらい違いそうな風だ。4番ミドルの第2打、芹澤プロは残りピンまで120メートルしかないが強烈なフォロー風。一度アドレスを仕切りなおしてのショートアイアンのショットはしっかりスピンをかけてピンデッドに落下。がしかしバックスピンが効かずとろとろ・・・とグリーン奥にこぼれ落ちてしまった。
芹澤プロ曰く「フォロー風があまりにも強いとスピンがほどけてしまうんですよ。」この「ほどける」という表現がいい得て妙だが臨場感も相まってとてもよく理解できた。プロの強烈なバックスピンでさえ、空気の粒の密度がぎっしり詰まった重く速いフォロー風に上から覆いかぶさられた時には解かれてしまうというわけか。
風はいっこうに衰えずその勢いは増すばかり、パターを構えたときに瞬間的にブローが吹くと体がふらつくほどだ。まっすぐのラインもボールが転がりながら横風を受けて微妙に曲がってしまう。グリーンの傾斜や芝芽に加えて風も読まなくてはならない…。
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 果たして18ホールを回り終え、筆者がバンカーに入れまくり3パットの連続など皆さんのペースを乱したのにも関わらずプロはさすがの4オーバー、高橋さんも2バーディーを含むトータル85。この風の中でグロス85はすごい、と思ったらやはり、マスターズで優勝でした。高橋さんおめでとうございます。また、芹澤プロ、ありがとうございました。お子様がちょうど2ヶ月とのこと、次回はご家族皆さんでお越しください。

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