第6話 ロイヤルパインズの新9ホール(ラウンドレポート)
2005年1月にオープンしたばかりのロイヤルパインズの新9ホールはグラハムマーシュの設計。マーシュといえば、1970年代に日本のトーナメントでも大活躍し“豪州の渡り鳥”の異名をとり現在はUSシニアで奮闘中だが、そのコースの特徴はなんと言ってもフェアウエーのうねりとグリーンのアンジュレーション。はたしてロイヤルパインズの新コースは!?早速ラウンドしてみた。
ゴールドコーストではパームメドースとロビーナがやはりマーシュの設計だが、どちらもグリーンのアンジュレーションが大きくガードバンカーが効いているので、パーオンさせるにはアイアンが上手く打てないと難しい。また、うまくパーオンしても2段、3段グリーンが多く油断すると3パットがついてまわるが、まさにこの新9ホール(パー36)も同じ感じだ。
距離は赤ティーで2415メーター(約2650ヤード)、白から2709メーター(約3000ヤード)、青から2945メーター(約3250ヤード)と比較的短いが、その分フェアウエーが狭くうねっており、フェアウエーバンカーも多い。スタートホール(320メーターPar4)のティーに立つと、右サイドはグリーン手前まで池、フェアウエー左には大きなバンカーが口を開けており、ティーショットの狙い目は左バンカーの右サイドだが、少しでも曲がると池がこわいのでどうしてもフェアウエー左サイドに打っていく。残りはショートアイアンだが、グリーン手前のバンカー越えとなるため高く止まるボールが要求されるが、バミューダ芝328種のグリーンは段差1メートル以上もある2段グリーンとなっており、ピンの位置をよく確かめてからでないとせっかく乗せても3パットの可能性があり…、スタートホールから結構タフだ。
2番(160メーターPar3)は距離の短いショートホールだが、ティー前方からグリーンまで全部池なのでグリーンまでの距離をきっちり打たないといけない。赤ティーからは83メーターと短いが完全な池越えなのでトップして転がって結果オーライはない。グリーン周りのバンカーも深くしかも砂が目の細かいサラサラの白砂(シリカサンド)なので、よほど上手くバンスを使ってボールの下に薄く入らないとピンには寄らない。・・・と、こんな感じで1打1打気の抜けないホールが最後まで続く。
9ホール終わってみての感想は「疲れた」。つまり戦略性に富み緊張感を維持しながら常に考えながらのゴルフが要求されると言う意味での頭の疲れと、あまりにも既存の18ホールとの光景や設計上のギャップが大きいための視覚からくる気持ちの疲れだ。既存18ホールの内のいずれか9ホールと今回の新9ホールを組み合わせて18ホール回ることになるわけだが、攻め方や打ち方などゴルフの技術的なギャップもさることながら、ティーに立った時やフェアウエーからグリーンを見たときの風景のギャップが特に大きいので、新9ホールを含めて18ホール回ると、何やら場所の違う2種類のコースを短時間で一気に回ったような錯覚を覚えた。
総合評価としては、(アイアンショットのキレをもう少し磨いてから)再度挑戦したくなるコースでコンペなどで使うと大たたきしてしまう可能性もあってたいへん面白いコースだ。ただし、バンカーショットが苦手な女性にはこの9ホールはかなりキツイかもしれない…。

